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椋さんのあとについて併走した槐の歌100首のまとめです。

 君の目に映る新芽は色付いて恋の予感に膨らんでいた
 春風は甘い溜息頬を撫で若葉きらめき面影揺れる
 各樣の道はあれども踏み出だす新たな道は君とひとすぢ
 冬の芽はやがて咲く時待ちつつも内にみなぎる思いを隠す
 春の鳥叫(ひめ)き渡れる並木路桜吹雪に君は染まれり
 二人ゐる写真と共に貼られたる晴れの日付の記念の半券
 今一度別れ惜しみて手繰り寄せ絡めし指ぞ更にいとしき
 放たれし矢に悶え死ぬ一瞬は随喜の絶頂涙の洩るる
 テーブルの向かふでそっと目を上ぐる笑み慎ましく花や薫れる
 「奥様」と呼ばれ嬉しき笑み漏らす君を賞づる日桜舞ひ降る
 君恋へばうき世をわたる習ひとて花鳥風月なべていとほし
 指触れてわずか縮むる距離なれど逢ふ日を待てば満つる幸せ
 わが慕情燃え続けてむ北極の星の如くに永遠(とわ)に変わらず
 胸に咲き更に色増す花の陰想ひ溢れてひとひら舞へり
 寄り添ひて吐き通す嘘知らぬげに月の淡きを恨む花陰
 庭仕事終えてふたりの飲むお茶に桜花びらふたひら散り来
 彩れる彼の地の春は過ぎゆくや追へる憶ひは中空にあり
 ためらひて擁(いだ)きさぐれる暗闘(だんまり)のしじまにやをら焔(ほむら)色立つ
 相似たる想ひ溢るる花の露同じからずや君が心は
 魂極(たまきは)る変わらぬ心重ぬるや離れ行く身の嘆き萎るる
 約束の夢や叶へる仲の春遠くも近き桜舞ふ街
 相逢ひてみいるまなこに映る夢濡れたる梨花のごとく愛しき
 愛しきや君に重ねし手の不思議 時を越えつもしか覚えぬる
 和妙(にきたえ)の白きころもを纏ひたるはだへ恋しき夏の宵かな
 遠ければ滅多に逢へぬ君ゆゑに思ひの丈ぞふみに余れる
 期せずして出会ひしえにし尊きに深く刻まる一期の思ひ
 コメントの積み重なるやその思ひ溢れて濡れて君に溺るる
 幾夜かは月をあはれとながめけるいくよと君の声聞きつるも
 武蔵野の逃水追ひて面影のしろしろ見ゆるよをすぐすかな
 江ノ島の弁財天の琵琶のねになける心のなぜに隠せる
 ねや近くはずれ(葉擦)の音のさやさやとさやぐ夕べに君を待つかな
 声聞くや闇にほむらの猛り勃ち結ぶあやめのねに惑ひける
 籠り声聞きつつ結ぶ花篭のかたみに果てし夏の夜の夢
 抱きつける勢(はづ)みとみせて頬寄せぬ悦ぶ息で耳に口づけ
 後悔のないこの瞬間(とき)を慶べり君の預くる心重ねて
 相逢ひて交はす言葉の少なきも頬寄す君の笑まひ明るし
 触れ合へぬ恨みの雨か頬伝ふ雫の止まず時の過ぎゆく
 いい?と問ふ言葉に応へ首ふれる悶えの眉はイエスのサイン
 唐突に発せる銃に驚きぬ貫きてゐし貴女との時
 秘めしゆゑ人知らずとも誇らむは忘ることなき時の共有 
 ウエディングケーキと見立て二人してはみしカステラ味も深み
 漏れいづる若き精気を身に浴びて眩しき山の滴りに染む
 慣れし手で昇りつめゆく音楽しリズム刻みて楽土へ誘ふ
 蛍火を見詰め並べる縁側の燃ゆる生き身に冷やの日本酒
 喋々のやがて悶々喘ぐ声夏の夜の夢明けて行く空
 夢の間に過ぎゆく時を惜しみつつ恋のページをふたりめくれり
 繋がりし連理の枝の手を曳きて身を合わせたり星空の下
 アルプスの壁越え来たる熱き声その息までも耳元にあり
 括る籤やがて願ひの花咲きてふたり手とれる旅や愉しき
 振り向かず互いに帰途の背を思ひ耐ゆるもやがて街の灯滲む
 観音の般若にたくす補陀落は貴女と共にあるこの時のこと
 手を振ればダブルシャープの笑ひ声明るく響く再会の駅
 きぬぎぬの薄き衣の陽を受けて夢ならぬ身の影ぞ透けたる
 浴衣着て二人で歩く商店街 路地奥にあるネオンきらめく
 まう駄目と悶える君の声聴けば星降る夏の夜の夢嬉し
 密やかに願ふ善きこと叶ひしもまたの逢瀬のなほ待たれけり
 夜の果てて萎えし哀しみ握りしめ行方定めぬ闇に惑へり
 言の葉に盛る情火の秀(ほ)の熱く滾り溢るや綴られにける
 赤き糸結びし日永遠き春眼裏(まなうら)に散る桜手繰れり
 悦びの何てふ色や酔芙蓉夕べの肌(はだへ)艶滲ませて
 結ばれて獣となりし春の日を手繰りて見上ぐ秋の星空
 空蝉の源氏絵見入る後ろ影楚々とも濡るやあやなく惑ふ
 悦びに交わす笑顔で見る所以上り詰めたる二人映れり
 ゆるやかに熱き刑具に絞られてたかまり極む君への想ひ
 水きりの川面に投げし石の果て色なき風に秋茜飛ぶ
 走り寄り急きて息きれいひかくを耳に優しく唇に受く
 夕闇に別れの影の融け行けば朧に浮かぶ細き月影
 夫婦(めをと)にはなれぬが故に兄弟の杯をあげ抱く夜もあり
 視入りたる露の雫の光れるを舌にも受けむ月満つる夜
 柿の実のたわわに熟れる枝の重く色づく君が頬に触れまし
 「私も」と腰振りたつる得意げな君の笑まひに若き日の見ゆ
 我が胸に旅の笑顔の置土産桜舞ひ散り声甦る
 詠めばなほ我が裏面史の紐解かれみぬちにこもる恋やせつなき
 君の舞ふワルツに合わせ抱き寄する腰艶めきてリズム早めり
 ささやきは良からぬことの企みか良夜も更けて指の愛しき
 夜の明けて納め顔して電話する君に悶えの跡を探れり
 うつすらとくれなゐに染む唇に寄する想ひの重なれる夢
 言の葉も師の導きも熱かれば洩れいづる息絶え絶えにして
 悪戯と言ひたる君の肩抱けば涙の裏に笑顔漏れたり
 逢えぬゆゑ加工修正施こして寄り添ふ二人写真に写る
 肩越しに自分(おの)が影見る別れ時抱(いだ)きし儘になほ抱きしむ
 うつつとも夢とも分(わ)かず柔肌を湯気に撫ぜたり望月の夜
 ほのかにもみしゆゑあかぬ遠霞忍ぶにあまり面かげの立つ 
 添ひ寄るや熱き思ひのやはらかに左腕(かひな)に乳房の触るる
 わが恋は歯に沁みとほる秋の酒あぢはひ深く君を染めなむ
 暑き日の人ゐぬおぼんやり過ごし涼める君と蛍狩りたり
 ふたりして五平餅はみ熱々と過ごす今宵の月や澄みける
 弱竹(なよたけ)のしなだるる君一人拗ねもだせる姿いだく日もあり
 確かむる近づく時の差出口指でとどめて微笑み返す
 ときゆきて唯ひとたびの逢瀬ゆゑなほにいとしき面影を抱く
 弱竹(なよたけ)のしなだるる君一人拗ねもだせる姿いだく日もあり
 拗ねつつも笑まひのもるる後の朝迷ふ局面さす手のぬるし
 寄り添へるふたり迎ゆるドアマンの笑顔に返す午後のはにかみ
 肩寄せて粋な若衆を目で追へる君のほころぶ頬を突けり
 思ひ出に例えし花の笑みに似て鄙の庵に石蕗の花艶
 巡りくる季節に重ね思ひ出の深きを尋ね君に寄り添ふ
 添ひ逢える証し確かめ重ねたる桜散る日の燃ゆる身いとし
 並び居る月見に交はす濁り酒引き寄す君の口の甘しも
 ねに泣きて文目も分かず詠みあひし水茎の跡編むもうれしき
 止み難き想ひ溢るやちぎりおくさせもが露をたのみ詠みたる

同じ状況を詠むことができたりできなかったり、その時の気分で作風態度が一定にできませんでした。

 バンザーイとゴールテープをきる君の笑み満面の題詠百首 (槐)

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